子どもの花粉症は年々増加しており、スギ花粉症だけでも5~9歳で約3割、10~19歳で約半分が症状に悩まされていると言われています。小さなお子さんは大人と違い、自分の症状を上手く伝えることができません。そのため、普通の風邪と思って見過ごされるケースも少なくないため、周囲の保護者が注意深く気を付けることが大切です。毎年同じ季節になると鼻水・鼻づまり・くしゃみ・目のかゆみなどに悩まされている、春先になると熱がないのにくしゃみをよくするなどの症状がある場合は、花粉症の可能性が考えられます。
花粉症の時期
子どもの花粉症でよくある症状
- 鼻水・鼻づまり・くしゃみ
- よく鼻をすする
- よく鼻をこする
- いびきをかく
- 目をかく
花粉症にかかると、花粉が飛散しているシーズンはとくに鼻や目のかゆみ、鼻づまりがひどくなり睡眠不足になるお子さんが多くおられます。そのため、昼間の学校の授業が習い事に集中できずボーッとするようになることも多々あります。たかが花粉症と思っていても、小さなお子さんにとっては日常生活でとてもつらい思いをするのが花粉症です。気になる症状があるときは、迷わず小児科に相談してみましょう。
花粉症の治療
当院では、子どもの花粉症治療において、抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬を主とした内服薬を処方いたします。お子さんの症状に応じて、点眼薬、点鼻薬、または塗り薬も併用することがあります。
さらに、おすすめとして「舌下免疫療法」をご提案しております。これは体質改善を目指す治療法で、花粉症に悩まれるお子様たちに笑顔あふれる春を取り戻すお手伝いをいたします。お父様やお母様も、クリニックで治療を受けられますので、ご希望の方はお気軽にお声がけください。
また、アレルギー症状に関する学校生活管理指導表の記入もサポートしておりますので、ご希望の方はお気軽にご相談ください。山と空こどもアレルギークリニックは、お子様とその家族の健康をサポートするために尽力しております。
子どもの花粉症対策のポイント
花粉症の一番の予防は、できるだけ花粉との接触を避けることです。雨の翌日や晴れた日、風の強い日は花粉の飛散量が増えるため、花粉の飛散量に合わせて対策を行いましょう。
- 花粉の飛散時期はマスクを着用するようにしましょう
- 長時間、外で遊ぶのは控えましょう
- 部屋に花粉が侵入するのを防ぐために換気は最低限にしましょう
- 洗濯物はなるべく外で干すのは避けましょう
- 部屋の中は、こまめに掃除機をかけるようにしましょう。
花粉症対策として空気清浄などを部屋に設置するのも効果的です。
花粉症でお悩みの方へ
子どもの花粉症は、睡眠の質に影響を与え日中の眠気にもつながったります。特にスギ花粉症においては、受験シーズンと重なるため早めにお薬を服用することがとても大切です。花粉症について気になることがあれば、どんな些細なことでもご相談ください。