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ついにきた!注射を使わないインフルエンザワクチン

このたび、当院では日本初の鼻腔内噴霧タイプの「フルミスト」を導入しました。フルミストとは鼻の中へ吹き付けるスプレータイプのインフルエンザ生ワクチンです。従来のインフルエンザワクチンは、注射器を用いて接種したためどうしても痛みを伴ったり、接種時に恐怖心を植え付けてしまうことが多々ありました。しかし、フルミストは注射器を用いずに接種するため、痛みを伴うことがなく小さなお子さんでも安心して接種できます。昨年までは日本国内で未承認ワクチンでしたが、今年から国内でも販売が承認されました。

 

フルミストの効果は?

従来の注射によるインフルエンザワクチンは、血液中のインフルエンザウイルスに対する免疫(IgG)を獲得する働きがあります。一方でフルミストはIgGだけでなくインフルエンザウイルスの侵入口である鼻の粘膜に免疫(IgA)を獲得する働きがあり高い予防効果が期待されています。また、生きたインフルエンザウイルスで体内に免疫を作るため、流行しているインフルエンザと株が違っても発症を軽症化させる作用があると報告されています。

 

副反応

・30~40%の人で接種後3日~7日までに鼻炎・鼻づまりが出ることがあります。

・咽頭痛や咳などの軽度の感冒様症状が出る場合もあります。

・他のワクチンと同様に、まれに発疹、じんましんの他、アナフィラキシーショックやギランバレー症候群のような重い副反応を起こす可能性は否定できません。

 

フルミストを接種できない方

下記に該当する方はフルミストを接種することはできません。

・2歳未満と19歳以上の方

・重度の喘息症状がある方

・免疫が著しく低下している方、または免疫力が著しく低下している人と同居している方

・明らかな熱(37.5度以上)がある方

 

フルミストの対象者

2歳~19歳未満の方

 

フルミストの接種料金と接種回数

どなたも1回接種で、費用は9000円です。

 

フルミストの接種をご希望の方へ

フルミストの接種を希望されている方は下記の当院予約サイトよりご予約ください。

https://medicalpass.jp/hospitals/yamasora-kids

 

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今年もインフルエンザ予防接種にいきましょう!

インフルエンザ予防接種を子どもに受けさせるかどうか迷っているお母さん、お父さんへ。

今回は、インフルエンザ予防接種をした方がいい理由や効果的な接種時期をご紹介します。

 

①インフルエンザワクチンとは  

【インフルエンザについて】

インフルエンザの流行時期は、毎年12月~3月頃です。

インフルエンザの主な症状には以下のようなものがあります。

 

・発熱(38度~40度)

・悪寒、倦怠感

・関節の痛み

・咳

・鼻水

 

風邪との違いは、インフルエンザの方が発症が急激で症状も重いということです。

妊婦・乳幼児・高齢者・慢性呼吸器疾患などの持病がある人は重症化のリスクもあります。

 

【インフルエンザワクチンの効果】

インフルエンザワクチンは感染を予防する効果もありますが、インフルエンザにかかってしまったときに重症化を予防する効果もあります。また、妊婦さんが接種すると赤ちゃんにも予防効果があります。

 

②インフルエンザワクチンの効果的な接種時期・間隔  

【免疫効果が出現する時期】

インフルエンザワクチンの予防効果が出現する時期は、ワクチン接種後2週間ほど経過した頃からです。そのため、インフルエンザが流行する時期に備えてあらかじめ接種しておくことが効果的です。

 

【接種間隔】

2回接種の場合、1回目と2回目の接種間隔はおよそ2週間~4週間が目安とされています。

 

③インフルエンザワクチンが接種できる年齢・人

・生後6か月から接種可能

・妊婦さんでも接種可能

また、既にインフルエンザにかかってしまった場合も、体調が回復してから1週間~2週間後から接種は可能です。

 

④インフルエンザワクチンによる副反応・注意点

 

・接種した部分の赤み、腫れ、痛み

・発熱や倦怠感

 

上記の症状が副反応として発生頻度が高いです。

お子さんがアレルギーやその他の基礎疾患をお持ちで副反応が心配な場合は、気兼ねなくご相談ください。

 

⑤当院でのインフルエンザ予防接種について

当院でもインフルエンザの予防接種をおこなっております。

料金:1回目2回目ともに3500円

 *鼻にスプレーするタイプのフルミスト(2歳~18歳)は9000円

 

予約方法:WEB予約

※WEBからのご予約が難しい場合は、お電話からでもご予約いただけます。

番号(予防接種・乳児健診用):042-686-3447

 

~当院の予防接種の特徴~

お子さんが病院で注射を受けるとき、どうしても怖がってしまう、痛いことを嫌がってしまう場合、無理やり我慢させて注射を受けさせることに心が痛むこともありますよね。

当院では、お子さんの注射の痛みを軽減するために、「エムラパッチ」を導入しています。(予防接種の場合は自費診療)エムラパッチは予防接種などの際に痛み止めとして使用できるテープのことです。ご希望の方は当院までご相談ください。

夏に多い水いぼとは? ~銀イオン配合クリームによる新しい治療を採用しました~

連日猛暑が続き、プールに入ったり、涼しい服装で外で遊ぶ光景をよく目にするようになりました。夏の暑い季節だからこそ、

「子どもに水いぼができてしまった」

「水いぼってどうすれば治るの?」

「水いぼは周囲のお友達にうつるの?」

などの質問を多く受けます。

 

そこで、今回は夏に多い水いぼについて解説したいと思います。

 

<水いぼってなぁに?>

水いぼは「伝染性軟属腫」が正式名称で、人にうつるウイルス性のいぼです。水いぼの特長は、中央に少しくぼみがあり、つやつやと光る水ぶくれのようないぼです。水いぼに触れるとやわらかく、掻き壊すと中から白い液状の塊が出てきます。この白い塊には水いぼの原因となる伝染性軟属腫ウイルスを含む液体が入っています。水いぼを掻き壊したりして液体が出てくると、皮膚のあちこちに水いぼがどんどん増えていきます。

 

水いぼ自体は、数か月~1年程度で自然経過で症状がおさまっていくことがあります。しかし、長期間にわたるためその間に水いぼが破れたり、掻き壊したりしてすることで他の部位にどんどん広がったり、他のお友達にうつしたりしてしまいます。

 

そのため、できれば医療機関で治療を受けることをおすすめします。

 

<水いぼの新しい治療>

これまでの水いぼの治療はピンセットで水いぼを摘まみ取ったり、内服薬を服用するなどの治療がありました。しかしこれらの治療は痛みを伴ったり、患者さんによって治療効果に差が大きいのが現状でした。

 

この度、当院では水いぼでお悩みのお子さんに少しでも応えてあげたいという想いから、抗菌採用がある銀イオンを配合した水いぼ治療専用のクリームによる「塗る」治療法を導入しました。治療に痛みを伴わず、水いぼの数が多くなってしまい摘除が困難な場合でも、今回導入した銀イオン配合クリームは水いぼ治療における良い選択肢の一つになると考えています。銀イオン配合クリームを患部に塗布すると概ね2~3か月程度で水いぼが赤く変化してきます。その後1~2か月程度で水いぼが消失していくと報告されています。ただし、銀イオン配合クリームは保険適応でないため自費購入となります。費用は1本あたり2,500円(税込)となります。銀イオン配合クリームによる治療をご希望の場合は、まずは当院で診察をお受けください。

 

虫刺されにご注意を!

過ごしやすい気候が続き、お天気のいい日にはお出かけの機会も増える季節ではないでしょうか。特にこれから夏にかけてキャンプ・川遊びなど野外でのレジャーに出かけることがあるかもしれません。その際に、必然的に多くなるのが虫に刺されです。

そのため、今回は虫に刺されないための対策や虫に刺されてしまった場合の対応をご紹介します。

 

【虫刺されの種類】

・吸血性(血を吸う虫に刺された場合)

代表的なものは蚊、ブユ、ノミやダニです。これらの虫は人を刺す際に皮膚に唾液(だえき)腺(せん)物質(ぶっしつ)を注入します。この唾液腺物質によって、赤みや腫れの症状が出ます。

 

・刺咬(しこう)性(せい)(毒を持った虫に刺された、咬まれた場合)

代表的なものは蜂、ムカデ、クモなどです。毒針や毒のついた牙によって有毒な成分が皮膚に注入されることで痛みが発生します。アナフィラキシー反応などのアレルギー症状が出ることもあります。

 

・接触性(毒を持つ虫に触れた場合)

思い浮かべやすいのは毛虫ですが、すべての毛虫に毒があるわけではなく、毒を持っているのはドクガ類やイラガ類などの幼虫といった一部です。触れてしまうと、毒によって発疹や痛みが出たりします。

 

【虫刺され対策】

・レジャーでは長そで、長ズボンを着用する

蚊やブユなど吸血性の虫刺されを予防するためには肌の露出を最小限に抑えることが効果的です。ただし、暑い時期には熱中症対策も忘れないようにしましょう。

 

・外出前に虫よけスプレーを使用する

虫よけスプレーは吸血性の虫刺され予防に有効です。「ディート」または「イカリジン」という成分が含まれた製品が効果的だといわれています。ただし、ディートは、お子さんの年齢によっては使用できませんので注意が必要です。ディート12%は6カ月から使用可能、ディート30%は12歳から使用可能です。イカリジンは年齢制限がないため、家族全員で使用することができます。

 

・虫に近づかない、触らない

子どもは好奇心旺盛で何にでも興味を持ち触ろうとしてしまいますので、完全に予防することは難しいですが、特にハチに遭遇した際やハチの巣を見つけた際には不要に近づかずそっと離れるようにしましょう。

 

【虫刺されの症状】

 

虫刺されの症状には腫れ、痛み、かゆみなどがありますが、虫によって症状の出方は異なり、さらに個人差もあります。症状の原因は大きく分けて唾液腺物質などによるアレルギー反応と、毒の刺激によるものの2つです。

アレルギー反応の中でも特に注意すべきものは、アナフィラキシーです。代表的なものにはハチに刺されることによって起こるものがあります。過去にハチに刺されたことがある場合、再度刺された際にアナフィラキシーショックを起こすことがあります。刺されてから15分以内に全身の蕁麻疹、吐き気や嘔吐、呼吸困難などが生じた場合は、すぐに救急車を呼びましょう。

 

【虫に刺されてしまったら】

 

ハチや毛虫などに刺されて痛みがある場合は、保冷剤や冷えた缶ジュースなどで刺さされた個所を冷やして様子を見ます。かゆみは軽症であれば市販薬で対処が可能です。メントールという清涼成分の入った塗り薬を使うと良いでしょう。応急処置としては、痛みの場合と同様に冷やすことでかゆみが和らぎます。かゆみや腫れが続く場合は、迷わずお近くの病院を受診しましょう。特にお子さまの場合はかゆみを我慢できずかきむしってしまうことが多く、その場合水ぶくれやただれといった、とびひの症状がでている可能性もありますので小児科を受診しましょう。

当院では虫刺されやとびひの診療も行っております。少しでも不安のある方はお気軽に受診ください。

正しい日焼け対策をしましょう!

最近では日中の日差しが随分と強くなり、日傘をさしている人も見かけるようになりました。夏にはお子さんが野外で遊ぶ機会も増えるため、日焼け対策は必須ですよね。そこで今回は、そもそもなぜ日焼け対策をする必要があるのか、どのように日焼け対策をすればよいのかご紹介します。

 

【日焼けから引き起こされる影響】

日焼けをし過ぎた場合、下記のような影響が出る可能性があります。

 

① しわやしみなどの皮膚老化を早める

② 将来、皮膚ガンを起こしやすくなる

③ 目の病気(白内障、翼状片、網膜のメラノーマというガンなど)を起こしやすくなる

 

そのため、生涯健康で過ごすためには、赤ちゃんのうちから強い日焼けをしすぎないように注意してあげることが重要です。

 

【日焼け対策】

日焼けをしすぎないようにするには、次のようなことに気をつけましょう。

なお、晴れた日ばかりではなく曇りの日でも注意が必要です。

 

・時間帯

一日のうちで午前10時~午後2時までに紫外線量が一番強くなります。

できる限り、その時間帯に長時間野外で活動することがないように計画を立てましょう。

 

・場所

日陰を選んで遊ばせましょう。

日なたでは、ひさし、屋根、パラソルなどの下で遊ばせましょう。

 

・帽子や衣類

つばの広い帽子をかぶせましょう。衣類は、肌の露出が少ないもの、目の詰まった布でできているもの、紫外線を反射しやすい白か淡い色のものを着せましょう。紫外線防止効果のある繊維でできた衣類も最近では販売されています。

 

・日焼け止め

サンスクリーンは、小さい赤ちゃんから使うことができます。通常は、病院で健康保険適応のある処方を受けることができませんので、ベビー用や子供用として販売されているものを購入してください。低刺激性と書いてあるものを選び、防御指数は、日常の生活ではSPF15~20、PA++、海や山ではSPF20~40、PA++~+++を目安にしましょう。汗や水で落ちにくい、ウォータープルーフの製品であればより効果的です。使用後はきちんと洗い落としておくことも大切です。普通の石けんやボディーソープで落とせるものがほとんどです。

 

【日焼けのアフターケア】

日焼けは軽いやけどの一種です。ですので、そのままにせず速やかにアフターケアを行いましょう。自宅で出来る主なアフターケアは以下の通りです。

 

・患部を冷やす

日焼けをした箇所は軽いやけどをしている状態ですので、熱を持っていることがあります。タオルにくるんだ保冷剤や水の入ったペットボトルなどで患部を冷やすようにしましょう。

 

・保湿剤を塗る

日焼けをした箇所は肌がいつも以上に敏感になっています。そのため、保湿剤をしっかり塗るようにしましょう。

 

日焼けのアフターケアを怠ると水ぶくれになったり皮膚のたるみや、シミの原因になったりします。日焼けをした後に赤みがある場合や、腫れがある場合はお近くの小児科を受診ください。当院では、日焼けのアフターケアやスキンケアについて診療を行っていますので、ご不安な際は気軽に受診ください。

肺炎球菌ワクチンについて

2024年度より小児肺炎球菌ワクチンの定期接種として従来の13価ワクチンに2種類の肺炎球菌の成分を追加した15価の肺炎球菌ワクチンが接種可能となりました。

 

肺炎球菌とは?

子どもの多くは鼻やのどの奥に肺炎球菌を保菌していて、咳やくしゃみなどの飛沫により感染します。子どもの中でも特に2歳未満の体の免疫力が未熟な乳幼児が感染症にかかるリスクが高いと言われています。肺炎球菌が体内に侵入すると、細菌性髄膜炎や敗血症、肺炎などの重篤な病気をひきおこしやすくなります。

 

肺炎球菌ワクチンについて

定期予防接種として認められた15価ワクチンは子どもに重い病気を引き起こしやすい15種類の血清型を含むワクチンで免疫が未熟な乳幼児でも抗体がつられるように工夫されています。ワクチン接種により重篤は感染症にかかるリスクを95%以上も減らしてくれると報告されています。

 

接種時期と接種回数

肺炎球菌ワクチンは生後2か月から接種できます。

標準的なスケジュールは4週間隔で3回、生後12~15か月齢に4回目を接種します。

 

ワクチンの副反応

肺炎球菌の副半には接種部位の発赤、腫れ、軽い発熱、筋肉痛がみられることがありますが、いずれも軽く1から3日で自然に回復します。まれに、アナフィラキシー様症状、けいれんなどが報告されています。

 

肺炎球菌感染症は予防ができる病気です。

細菌性髄膜炎にかかった子どもの半数以上が0歳の赤ちゃんと言われています。細菌性髄膜炎は病気が重いだけでなく早期診断が難しく、抗菌薬が効かない菌も多いです。そのため生後2か月から肺炎球菌ワクチンの接種をスタートし、遅くても6か月までに免疫をつけておくことが理想です。

肺炎球菌に対して大切なことは「予防」することです。そのためには、定期予防接種で決められたスケジュールでワクチンを接種することが最も大切であると考えています。しかし、特に生後1歳未満の赤ちゃんは接種する予防接種の本数が多く、ワクチンのスケジュール管理にまで手がまわらないことが多いです。当院では、お子さんの生活スタイルに合わせてワクチンスケジュールを組み立てていきますので、スケジュール管理についてもお気軽にご相談ください。

五種混合ワクチンについて

2024年度より四種混合ワクチンとヒブワクチンを混合した五種混合ワクチンが登場しました。2024年4月以降に接種する赤ちゃんは原則五種混合ワクチンを接種致します。

 

五種混合ワクチンで予防できる病気

五種混合ワクチンでは下記の5種類の病気を予防する働きがあります。

・ジフテリア

ジフテリアはジフテリア菌が原因で引き起こされる感染症で、ジフテリア毒素を大量に出して、神経や心臓の筋肉を侵します。これにより、発熱やのどの炎症、神経まひや心臓の筋肉に障害が起こり、死亡するケースもあります。現在、ワクチンの普及と抗菌薬の有効性により、この病気の発生は大幅に減少しています。

 

・百日咳

百日せき菌が原因で引き起こされる感染症で、咳を中心とした急性気道感染症です。感染力がとても強く、家族や周囲の人から感染します。免疫力が弱い新生児とくに6か月以下の児が感染すると重症化します。呼吸器不全で命に関わることもあります。

 

・破傷風

傷口に入りこんだ破傷風菌が毒素を大量に出すことで特有の症状が引き起こされる感染症です。口を開けにくい、首筋が張る、といった症状で始まり、次第に顔の筋肉が引きつって笑ったように引きつった顔になるなどの症状がでます。一旦発症すると死亡率が約30%と非常に危険な病気です。

 

・ポリオ

ポリオウイルスによって感染する感染症です。ポリオウイルスにかかっても症状がでないことも多いですが、症状が出た場合は麻痺などの中枢神経症状が中心のため、小児麻痺がおこり運動障害が一生の後遺症ととして残ることがあります。

 

・ヒブ感染症

ヒブ(インフルエンザ菌b型)は、鼻やのどから体内に侵入して感染する病気です。多くの場合、感染者は無症状で鼻の粘膜に菌を保有していますが、免疫力が低い1歳未満のお子様においては、ヒブに感染すると髄膜炎や急性喉頭蓋炎などの重症な感染症を引き起こすリスクがあります。

 

五種混合ワクチンの接種時期

生後2か月から接種できます。3~8週間隔で3回、3回目の6~18か月後に4回目を接種します。

これまでは四種混合ワクチンとヒブワクチンの接種が4回ずつ、計8回の接種が必要でした。しかし、五種混合ワクチンの登場により接種本数を半分に減らすことができます。

 

五種混合ワクチンにはゴービックとクイントバックの2種類がありますが、効果や副作用は同程度と言われています。当院ではゴービックを採用しております。

 

予防接種のご予約の方は

当院の予約システムのページよりご予約ください。

https://medicalpass.jp/hospitals/yamasora-kids

春の感染症にご注意を

4月に入り新年度に向けて準備をされている保護者の方も多いのではないでしょうか?春は冬に比べて感染症のイメージが少ないですが、子どもたちが集団で生活をしている学校や幼稚園・保育園は季節を問わず感染症が流行しやすい環境にあります。特に春から入園・入学を控えているお子さんはこれまでとの環境の変化が大きくお友達から菌をもらいやすいので注意が必要です。そこで今回は春に意外と流行している感染症についてお伝えします。

・溶連菌感染症

・水ぼうそう

・おたふく風邪

・ヒトメタニューモウイルス感染症

 

■溶連菌感染症

溶連菌感染症は、溶連菌という細菌に感染することで発症します。「いちご舌」と呼ばれる舌にイチゴのようなぶつぶつができる症状が特徴的で、急な高熱や喉の痛み、腫れがでます。感染力が強く、咳やくしゃみなどの飛沫を吸い込むことで感染する飛沫感染と、菌がついた手で触ったおもちゃなどを介して感染する接触感染で感染します。こまめな手洗いやマスクの着用、よく触る場所の定期的な消毒などで予防するようにしましょう。

 

■水ぼうそう

水ぼうそうは、水痘・帯状疱疹ウイルスによって発症します。水ぶくれを伴う赤い発疹が全身に出て、かゆみを伴います。水ぼうそうは感染力が非常に強い病気で、空気感染でも感染が広がるため、感染者と同じ室内にいるだけでも感染してしまう可能性があります。予防策としてはワクチンの接種が効果的です。定期接種として2回の接種が推奨されており、当院でも予防接種を受けることができます。

 

■おたふく風邪

おたふく風邪は、ムンプスウイルスというウイルスの感染によって発症します。感染すると耳の下(耳下腺)やあごの下(顎下腺)が腫れて、発熱や頭痛などの風邪症状がでることがあります。おたふく風邪の代表的な症状である「耳下腺の腫れ」が現れる数日前からウイルスの排出が始まるため、症状が出る前に周囲に広がってしまうという特徴があり、保育園や幼稚園で感染が広がりやすい傾向にあります。予防策としてはこまめな手洗いやマスクの着用など、風邪を予防する際の基本的な感染症対策が大切です。おたふく風邪に有効な治療薬は見つかっておらず、予防方法としてはワクチンの予防接種があります。任意接種のため、接種するかは自己判断ですが、1歳から接種が可能です。幼稚園・保育園など集団生活が始まる前に接種しておくことで、おたふく風邪に感染する可能性を75~91%も減らすことができるといわれています。ご希望の方は予防接種をご予約ください。

 

■ヒトメタニューモウイルス感染症

ヒトメタニューモウイルスは、10歳までにおよそ全員が感染するといわれています。感染すると発熱や咳など風邪のような症状があらわれ、悪化すると気管支炎や肺炎を引き起こす場合もあります。ヒトメタニューモウイルスには現在のところ有効なワクチンがなく、何度も感染する可能性があります。こまめな手洗いやうがい、マスクの着用など基本的な感染症対策が大切です。

 

新学期や入学・入園の季節はお子さんの身体にも負担がかかり、普段以上に風邪をひきやすかったり菌をもらいやすくなったりしますので、少しでも不安な場合はお気軽に受診ください。

小学校入学前に接種しておきたいワクチン

お子さんにとって小学校は本格的な集団生活の始まりです。幼稚園や保育園に比べ、小学校に入ると広く社会に接することとなります。このため、感染症にさらされる機会も多くなり、リスクも高まりますので、入学前にワクチンの接種忘れがないかを確認しておくことをおすすめいたします。

日本小児科学会では、下記の4つワクチンの接種が年長さんには推奨されています。

 

・麻しん・風しん(MR)ワクチン(定期接種)

・おたふくかぜワクチン(任意接種)

・3種混合(DPT)ワクチン(任意接種)

・不活化ポリオワクチン(任意接種)

 

 

■麻しん・風しん(MR)ワクチン

MRワクチンは麻しん・風しんを予防するワクチンです。通常1回目を1歳に、小学校入学前に2回目をもう1度打つ、定期接種のワクチンです。接種期間が決まっており小学校入学までに接種しないと自費での扱いとなり、1回目からかなり期間が空いてしまうことと小学校入学前のバタバタもあり忘れがちなので注意しましょう。麻しん・風しん(MR)ワクチンは小学校入学前までに接種しないと自己負担金が発生しますので、まだ接種がお済でないお子さんは余裕を持って接種するようにしましょう。

 

■おたふくかぜワクチン

おたふくかぜワクチンは、1回目を1歳で接種し就学前に2回目の接種が推奨されているワクチンです。おたふくかぜにかかってしまうと、頬の痛みや腫れ、高熱などの症状が出たり、髄膜炎、精巣炎、膵炎や難聴など多くの合併症もあるため接種をおすすめします。

おたふくかぜはワクチンにより高い確率で予防することができ、日本では定期接種に含まれないため任意接種扱いとなり自己負担金が発生してしまいますが、その効果は世界中で認められています。

 

【八王子市にお住いの方へ】

八王子市にお住いの方(住民登録がある方)においては、おたふくかぜワクチンは八王子市から全額助成がでるため、自己負担金なし(無料)で接種することができます。

 

 

 

■3種混合(DPT)ワクチン・不活化ポリオワクチン

3種混合ワクチンとはジフテリア、百日咳、破傷風に対するワクチンです。これにポリオを加えた4種混合(DPT-IPV)ワクチンが現在定期接種の対象となっています。

百日咳の予防のために年長のお子さんには3種混合ワクチンの接種がすすめられています。すでに4種混合ワクチンを打っているため必要ないのでは?と思われるかもしれませんが、百日咳は赤ちゃんから大人まで誰でも感染する可能性がある疾患です。

百日咳についてはワクチンで得た免疫が4種混合ワクチンを4回接種済でも就学前の時期には少なくなってしまうため、5歳頃から百日咳に感染するお子さんが増えております。

4種混合ワクチンの5回目の接種はできませんが、3種混合ワクチンを就学前の時期に接種しておくことで、百日咳にかかった場合でも重症化を防ぐことができるため接種をおすすめします。

また不活化ポリオワクチンについては、日本では0歳と1歳の計4回の接種で完了とされていますが、百日咳と同じくポリオについても、4回の接種を行っていても5歳頃から抗体価が低下してくるため、就学前のポリオワクチンの接種もおすすめしています。

世界的には5歳以上で1回接種することが必要と言われており、WHOでも5回接種が推奨されています。

 

 

当院でも定期接種のMRワクチンや4種混合ワクチンはもちろん、今回ご紹介しましたおたふくかぜワクチン、3種混合ワクチン、不活化ポリオワクチンも接種可能ですのでご相談ください。

花粉症対策を始めましょう!

「もしかして、うちの子、花粉症?」そんな心配を抱えたまま、毎年見過ごしていませんか? 2月になると、花粉症の症状でお子様を連れて来院される方が増えます。花粉が舞い始める前に薬を使い始めることで、症状を軽くすることが可能です。ぜひ早目の対策を心がけておきましょう。

■ 子どもの花粉症とは? 最近は、花粉症に悩む方が年々増加しています。2019年のデータによると、約3人に1人がスギ花粉症であると推定されています。子どもの中には、2~3歳から症状が現れることもあります。特にアレルギー体質のお子様は、花粉症になりやすい傾向にあります。

■ 子どもの花粉症の見分け方 花粉症の特徴は、毎年同じ時期に似た症状が現れることです。毎年特定の時期に、水っぽい鼻水やくしゃみ、鼻づまり、目や鼻のかゆみがある場合、花粉症の可能性が高いでしょう。小さなお子様では、初期症状が風邪と似ていることもありますが、鼻や喉の診察により診断が可能です。心配なら、一度クリニックで相談してみてください。

■ 子どもの花粉症の治療 お子様の花粉症治療では、大人と同じく、アレルギー反応を抑える抗ヒスタミン薬などの飲み薬、目薬、点鼻薬を使用します。

■ 花粉症の初期治療 花粉症シーズンを快適に過ごすためには、花粉が飛び始める1~2週間前から薬を使うことが効果的です。これを「初期治療」といいます。「花粉が本格的に飛び始める前」「症状が悪化する前」に薬を使い始めることがポイントです。初期治療について興味がある方は、当クリニックまでご相談ください。

■ 子どもの花粉症対策 花粉症対策の重要なポイントは、花粉を体内に入れないことです。子どもは自分で対策を取るのが難しいため、保護者の方のサポートが必要です。外出時は花粉が付着しにくいナイロン製のウインドブレーカーを着せ、帰宅後は手洗い・うがいで花粉を洗い流しましょう。マスクや眼鏡も効果的です。加えて、洗濯物や布団を外に干さない、部屋を加湿して花粉の舞い上がりを抑える、空気清浄機の利用などもお勧めします。

花粉症は早めに治療を始めることが肝心です。特にお子様では、症状がはっきりしないことも多いので、見逃されがちです。鼻水や鼻づまり、目のかゆみなどの症状がある場合は、一度クリニックで相談してみることをお勧めします。

赤ちゃんの肌トラブルに要注意!

あせもとは汗の通り道である汗管がつまることが原因で起こる肌トラブルです。汗をかきやすい夏場や運動後など体温が上昇すると、体温調整するために汗が体から排出されます。しかし、空気中のほこりや汗に含まれている塩分などで汗菅がふさがれ、汗がスムーズに体の外に排出されない状態に陥るとあせもができてしまいます。大人に比べて赤ちゃんの皮膚はデリケートなため、皮膚の汚れや汗の成分による刺激に弱く、あせもを含めた肌トラブルを起こしやすい傾向にあります。

もしあせもになったときの一番の対策は肌を清潔に保ち、保湿を心掛けることです。そのための対策としてはいくつかご紹介いたします。

【あせも対策】
・汗をかいたらこまめにふき取りましょう
赤ちゃんは新陳代謝が激しく汗をかきやすいです。汗をかいたらぬれたタオルなどでこまめにふき取ったり、着替えさせたりし肌を清潔に保つことが大切です。

・おむつの交換はこまめにしましょう
赤ちゃんがおむつを着けている場合、首やわき、ひじの内側、ひざの裏側などが皮膚がこすれて蒸れやすい部位です。おむつはこまめに交換することが大切です。

・室内の温度・湿度を調節する
室内の湿度は40%~60%。気温は夏場は26〜28度、冬場は20〜22度くらいを目安に調整するようしましょう。

・通気性が良くやわらかい素材の衣類を選びましょう
赤ちゃんの服は、通気性・吸湿性の良い素材を選ぶことが大切です。綿100%の肌着などがおすすめです。また、袖がある服の方が、汗を吸い取りやすいです。紫外線を防ぐという意味でも、袖がある服装がおすすめです。

【赤ちゃんのスキンケア対策】
赤ちゃんの肌は大人の肌と異なり薄く乾燥しやすいため、入浴やシャワー後などは、ベビーローションなどで保湿を必ずしましょう。
また、赤ちゃんの肌は大人の約半分の薄さで皮膚のバリア機能も未発達です。皮膚のバリア機能を補強してあげることで、皮膚がかぶれにくくなり皮膚トラブルの予防にもつながります。皮膚のバリア機能は鍛えるものではなく、守ってあげることが大切です。保湿剤で補強し、トラブルを起こしにくい肌にしましょう!
市販の保湿剤などを使っても症状が改善しない場合は、お気軽に当院までご相談ください。

今年のインフルエンザについての注意点!

いつも当クリニックのブログをご覧いただき、ありがとうございます。

近週、全国的にインフルエンザの感染が急増しています。特に小児は感染リスクが高く、重症化しやすいため、十分な注意が必要です。

予防の基本として、手洗い・うがいの習慣をしっかりと身につけてください。特に学校や保育園などの集団生活を送るお子様には、毎日の検温と健康チェックをおすすめします。

症状が出た場合は、熱、頭痛、関節痛、喉の痛みなどの典型的な症状が現れることが多いですが、小児では腹痛や下痢など、大人とは異なる症状が出ることもあります。何か異常を感じたら、すぐに医師の診断を受けることをおすすめします。

インフルエンザワクチンの接種も効果的な予防策の一つです。まだ受けていない方は、お早めの接種をお考えください。

最後に、この時期は他のウィルス感染症も流行しています。体調管理をしっかりと行い、健やかな冬を過ごしていただけるよう、スタッフ一同サポートしてまいります。

春の悩み、優しくサポート


春がもたらすスギ花粉症。お子様のくしゃみや鼻づまりに、お母さまもお辛いですね。「山と空こどもアレルギークリニック」では、舌下免疫療法でお手伝い。お子様の体を少しずつ花粉に慣れさせ、症状を穏やかにします。ただ、スギの舌下免疫療法薬が一時的に不足しております。ご迷惑をおかけし、心からお詫び申し上げます。皆様の健やかな春を、これからもサポートして参ります。

「山と空こどもアレルギークリニック」の新しい一歩

こんにちは、当クリニック院長です。10月2日の開院以来、たくさんの笑顔に出会い、心からの感謝を伝えたいです。子どもたちの健康な笑顔が、私たちの最大の喜びです。私たちクリニックは、これからも皆様の笑顔が溢れる場所を目指します。ご支援とご信頼に感謝し、一緒に明るく元気な未来を築いて参りましょう。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

ブログを更新していきます。

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ブログを更新していきます。

標榜科目 小児科・アレルギー科
TEL 042-686-3447
アクセス 〒192-0074 東京都八王子市天神町24-3
プラムフィールド1F
八王子駅から徒歩15分
駐車場18台分完備 Googlemap
診療時間
9:00~12:00
14:00~18:00

…9:00~13:00
休診日…木曜日午後・土曜日午後・日曜日

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